JIPC(日本インターネットポイント協議会)のまとめ
JIPC(日本インターネットポイント協議会)とは
JIPCは「Japan Internet Point Conference」の略です。
日本語に直すと、「日本インターネットポイント協議会」という意味です。
ポイントサイトを利用していて、↓のようなマークを見たら、JIPCに加入している場合が多いです。
では一体何をしている組織かというと、JIPCのホームページに以下の記載があります。
→JIPC(日本インターネットポイント協議会)
日本インターネットポイント協議会とは、インターネットポイント・マーケティング業界の啓発活動と健全なる発展を促進するために、ポイント発行及びポイント流通に関わるインターネットポイント・サービス提供者で、オープンかつフェアな情報交換と情報の発信を行い、利用者、サービス参加企業、広告主の満足度向上に寄与することを目的とした非営利団体です。
ちょっと小難しい言い回しになっていて分かりにくいかもしれないですが、要は「利用者や広告主にとって喜んでもらえるポイントサービスを提供しよう」ということを目的にしているということです。
そして利用者に喜んでもらったり、安全に利用してもらったりするために様々な取り決めを作っています。
JIPCに加入しているポイントサイトはそのような取り決めを遵守する必要がありますので、必然的に利用者に喜んでもらえるまたは、安全にのっとったサイトになっているということです。
そのためJIPCに加入しているか否かというのは、ポイントサイトを安全に利用するための指標の1つとして判断材料にできるということが言えます。
大手のポイントサイトや、老舗のポイントサイトを運営している企業は、このJIPCに加入していることがほとんどです。
ですがJIPCに加入してないからといって、必ずしも利用するのが危険なポイントサイトということではありません。
それぞれのポイントサイトの方針にもよると思いますが、JIPCに加入してなくても、ユーザビリティや安全に配慮したサイト作りを行っているところもあります。
げん玉などがその例ですね。
ですので、あくまでも指標の1つとして参考にしておこうということです。
JIPCの主な取り決め
JIPCポイントサービス安心・安全宣言ということで、以下の項目をお約束として掲げています。
1と2は若干抽象的なので何とも言えませんが、そのような理念でサイト運営を進めていくということでしょう。
3はいつでもポイント交換ができるということを明記したものです。
安全面というよりは、ユーザーの利用しやすさを考慮した取り決めと言えます。
この中では4が一番大事かなと思います。
このようにサービス終了や大きな変更がある場合は、最低1ヶ月前から告知・連絡してもらえるので、現在所持しているポイントが次の日から急に使えなくなるということはありません。
もしこの取り決めを破れば、議会の決議により除名処分にもなりえると定款にも明記されていますので、基本的に遵守してもらえるはずです。
JIPCの安全基準
その他の利用者の安全に関わりそうな取り決めをJIPCの定款やガイドラインから抜粋してみました。
付与ポイント数や条件などはわかりやすく明記する
もらえるポイント大体書かれているものだと思いますが、その条件がわかりにくかったら混乱を招くことにもなるので、このように取り決めてもらった方が安心できます。
悪質なサイト運営者と契約しないように努める
これも利用する側からしたら重要なことです。
まあ取り決められてるからといって、掲載されている全ての広告やサイトが安全ということではないと思います。
悪質なサイトに騙されているといった可能性もあるので、最終的には自分の判断に頼るようにしたいです。
会員の不正は厳しく対処する
ここでいう会員の不正とは、
①なりすまし
②IDの重複登録
③その他予想もしない手段でポイントを取得する行為
といったことを指しています。
例えば実施されてるゲームなどで、不正な方法で上位にランキングされたら、真面目に参加しているユーザーが不利益を被ることになるので、そういった不正ユーザーを厳格に取り締まるということになります。
ID、パスワードの認証以外の手法でセキュリティレベルを高める
ID、パスワード以外だと、例えば秘密の質問だったり、ログイン時の画像認証(画像に表示されている文字を入力する認証)などがあるかと思います。
そういった認証方法を追加することで、ユーザーの安全性を高めるための取り決めです。
JIPCから退会する場合、退会したことを公開しなければならない
もしJIPCから退会したときは、JIPCと退会したサイトの両方からそのことを公開する義務があるようです。
まあ退会しても何のお知らせもなかったら、利用者にとっては迷惑な話なので、そのことを周知するというのは当たり前と言えば当たり前と言えるかもしれません。
JIPCのポイント交換基準
JIPCでは、ポイントを交換するときの基準についても取り決められています。
ポイント交換時には必要な情報を明記する
ここでいう必要な情報とは、以下の項目です。
①ポイント交換レート(交換先の何ポイントになるか)
②ポイント交換単位(何ポイントごとに交換できるか)
③最小ポイント交換数(何ポイントから交換できるか)
④ポイント交換のタイミング(いつ交換され、いつ振り込まれるか)
これらの情報はJIPCに加入したサイトでは統一情報として明記しておこうということですね。
まあこれも取り決めなくても普通は記載されているものだと思いますが。
銀行振込や電子マネーの交換は一定期間を経てから交換できる
これも安全面に配慮した基準だと思います。
もし不正アクセスなどで所持してるポイントが勝手に交換されてしまったとしても、一定期間の後に交換されるのであれば、すぐに気が付けば連絡して取消処理ができるようになります。
必ずしもリアルタイムで交換されるのが良いことばかりではないということですね。
ただし、条件を満たせばリアルタイムによる交換も可能だということです。
会員と口座情報は1対1で対応させる
重複登録などで不正にポイントを取得できないようにするための決まりなのかなという気がしてます。
そのため、複数の会員情報に対して口座情報1つのような形には基本的にできないということです。
たとえ家族であっても同じ口座を利用することはできないと思いますので、交換するときは自分自身の口座で交換しようということになります。
JIPCの参加企業
JIPCに参加してる企業がJIPCのホームページに掲載されてます。現在は全部で21社ということになってます。
大手や老舗のポイントサイトは大体加入しているという印象です。
- GMOメディア株式会社
- 株式会社オープンスマイル
- ファイブゲート株式会社
- NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社
- 株式会社ネットマイル
- ライフティ株式会社
- インフォニア株式会社
- ブルーチップ株式会社
- 株式会社VOYAGE GROUP
- 株式会社VOYAGE MARKETING
- iXIT株式会社(旧インデックス)
- 株式会社ライフメディア
- 株式会社オズビジョン
- 株式会社メディアフラッツ
- 株式会社ちょびリッチ
- ジー・プラン株式会社
- グリーンスタンプ株式会社
- 株式会社DNPソーシャルリンク
※2017年3月30日時点
JIPCのまとめ
JIPCのホームページに活動内容なども色々記載されていましたが、主な活動は利用者への啓発活動や不正行為の監視なのかなと推察できます。
こういった組織に加入して、安全面やセキュリティに則ったサイト運営をしているということは利用者にとっては安心したサイト利用ができるようになります。
またJIPCに加入するためには入金金や年会費が必要になるということですが、具体的な金額などは記載されていません。
役員は基本的に無報酬と決まっていたり、活動内容などを見る限りでそこまで高額ではないのかなという気もしますが、詳細は不明です。
いずれにしても加入して維持していくのにある程度の資金は必要になるということなので、JIPCに加入している企業やサイトは健全なサイト運営ができていたり、利用者のユーザビリティや安全面を重視していたりするということが言えるのだと思います。
ポイントサイトを利用するか否かについては、JIPCに加入しているのかについてチェックしておくと安全に利用できるかの判断をある程度はできるのかなという気がしますので、利用するときなどは参考にしてみてください。